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【Rust】ワールドリセットの原因「ワイプ」とは?(仕様と管理方法を解説)

Rustプレイヤー

・僕が建築した家や所持アイテムが無くなったけどなんで?
・覚えた設計図(テックツリー)が無くなってるけどなんで?

サーバー管理者

いきなりマップや設計図(テックツリー)リセットされちゃったけど、どうやって管理したらいいの?

こういった疑問を感じたことはありませんか?

本記事の内容

  • リセットされるきっかけとなるワイプとは?
  • ワイプの種類とそれぞれの仕様
  • 設定されているワイプの確認方法
  • 【サーバー運営者向け】ワイプの管理方法

この記事を書いている私は、スト鯖運営経験1年ほど。
Rustのスト鯖も2ヶ月実施し、プラグイン作成にも取り組んでおります。

こういった僕が、解説していきます。

目次

ワールドリセットの原因は「ワイプ」

ワールドに入ったとき、アイテム・建造物・マップがリセットされてしまう原因は、Rustにもともと用意されてるワールドリセット間隔「ワイプ」です。このワイプは一部の例外を除き、サーバー運営側が期間を指定して、その期間が経過するとリセットされます。

意見不便だと思われるこの仕様。何故そのような機能があるのか。。私はその理由を下記の3つだと考えております。

  • のっぺりとしたオープンワールド世界にメリハリが生まれる
  • 初めての人でも参画しやすくなる
  • ワイプ時にアップデートすることで、常に最新状態でゲームを楽しめる

Rustは他のオープンワールドと比べると、ゲーム内イベントがあまり多くありません。それゆえに、プレイヤーが自発的に行動することがゲームを楽しむのに必要な要素です。このプレイヤーの自発性を高めるための仕様として、ワイプというものが存在していると考えております。

ワイプの種類とそれぞれの仕様

ワールドをリセットするワイプには下記の2種類が存在します。これらは独立してリセットが実施されるものになっておりますので、それらを詳しく説明していきます。

  • BPワイプ…プレイヤーが開放した設計図(BP/テックツリー)の情報をリセットする
  • マップワイプ…建造物や所持品などのマップ上で存在しているオブジェクト情報をリセットする
  • フォースワイプ…月に1回強制的にマップワイプが実施される(ゲームアップデートも実施)

建造物・アイテムをリセットする「マップワイプ」

マップワイプはワールド上に作成された建造物とプレイヤーが保持しているアイテムをリセットします。実施することで、また1からワールドの攻略を楽しむことができます。マップ上に存在する建造物・アイテムがすべてリセットされるため、このタイミングでマップの広さや形を変更する運営者も多いと思われます。

実施タイミングサーバー管理者の好きなタイミング
実施内容マップ上の建造物・プレイヤーが所持しているアイテムを削除する

設計図(BP/テックツリー)をリセットする「BPワイプ」

BPワイプのBPはブループリント(設計図)の略。その名の通り、プレイヤーがアイテムを作る時に必要となる設計図情報をリセットします。BPワイプでリセットが行われると、また、1からワークベンチやリサーチテーブルを使用してアイテムの作成方法を学んでいく必要がある。

このBPワイプは基本的にはマップワイプと同時に実施することが多いです。その理由は、BPワイプだけ実施すると、その前に作成した高度なアイテム・装置・建造物をそのまま使用できるからです。もちろん、BPリセットさせることで、銃の弾のような量産が必要なアイテムは作成できなくなるという点はありますが、古参プレイヤーのみ強くてニューゲーム状態になってしまうため、BPワイプのみ単独で実施されるワールドには注意が必要しましょう。

実施タイミングサーバー管理者の好きなタイミング
実施内容BP(設計図・テックツリー)の初期化

月に1回強制的にマップワイプが実施される「フォースワイプ」

毎月第1金業日の1時ごろにかならず実施されるマップワイプをフォースワイプといいます。これは、他のワイプと違って、必ずリセットが実施されます。その理由はゲームのアップデートが合わせて実施されるからです。これにより、新しい機能をすぐに遊べる・セキュリティー的にも安心、プレイヤーにとって良い仕様と言えます。(サーバー管理者側はこれに合わせて作業が必要なので少々大変ですが…。。)

実施タイミング毎月第1金曜日1時ごろ
実施内容マップワイプとゲームのアップデート

【プレイヤー向け】マップワイプ・BPワイプの期間はタグで確認しよう

フォースワイプは実施タイミングが固定のため問題ないですが、マップワイプ・BPワイプは管理者が独自で切替タイミングを決めているワイプがあります。それは、下記のような方法でご自身でチェックする必要があります。

  • サーバーのタグを確認する
  • サーバー管理者に確認する

サーバーのタグを確認する

公開されているサーバーに参加するときは、サーバーのタグにワイプの期間が記載されていることがあります。あくまでサーバー管理者が設定したタグでしかないため、実際にその期間に合わせてリセットされるかは絶対ではないことはご注意ください。

タグ内容
1Week1週間でワイプが切り替わる
2Week2週間でワイプが切り替わる
Monthly1ヶ月でワイプが切り替わる(フォールワイプのみ)

もし次回のワイプ切替日を確認したいのであれば、タグの左に最新の切替日が何日前かが記載されているので、その日数から次回のワイプ切替日を推定しましょう。(例えば、「2 days old」「1Week」の場合、2日前にワイプが切り替わったので5日後に次回のワイプ切替が発生する。)

サーバー管理者に確認する

もしスト鯖に参加している場合、サーバーを公開していない場合があります。その場合は、タグで確認する方法がありません。ただし、スト鯖の場合、Discordをコミュニケーションツールとして使ったり、SNSを運用していることが多いと思うので、直接管理者に確認するようにしましょう。

【サーバー運営者向け】ワイプの管理方法

サーバー運営をする方はどのようにワイプを管理すればよいのでしょうか。ワイプ管理における最低限の操作方法を一通り紹介しますので、こちらを参考に運営してみてください。

  • ワイプ期間はタグで知らせよう
  • マップワイプ・BPワイプの切り替えは手動で実施しよう
  • フォースワイプ発生時はサーバーをアップデートしよう

ワイプ期間はタグで知らせよう

ゲームサーバーのワイプ期間をプレイヤーに知らせるために、サーバー紹介のタグにワイプ期間が表示されるように設定しましょう。

STEP
サーバーのコンソール画面を開く

お使いのゲームサーバーのコンソール画面を開いてください。

・「ConoHa for GAME」をお使いの方はこちら
・「Xserver VPS」をお使いの方はこちら

STEP
ワイプ期間に関するタグ表示設定を実施する

タグが表示されるように設定しましょう。

具体的な手順

下記を実行して、サーバー実行処理を開く

$ systemctl edit --full rust-server.service

②タグ表示設定を変更する

上記のファイル内の赤い部分の末尾にタグ表示設定を追加してください。

+server.tags {タグ名}
タグ名

ワイプの期間を表す名前を記載してください。
「monthly」…1ヶ月ワイプ
「biweekly」…2週間ワイプ
「weekly」…1週間ワイプ

STEP
サーバーを再起動する

タグの表示変更を反映させるためにサーバーを再起動しましょう。

マップワイプ・BPワイプの切り替えは手動で実施しよう

STEP
ワールドデータを削除する

マップワイプ・BPワイプの切り替えに合わせて必要なデータを削除しましょう。

具体的な手順

①WinSCPを起動して、サーバー情報ディレクトリを開く

※ゲームサーバーフォルダの場所はご自身の設定やレンタルサーバーで違います
 ・「ConoHa for GAME」の場合…「/opt/rust_server/server/RustServer」

 ・「Xserver VPS」の場合…「/home/steam/rust_server/server/RustServer」
※WinSCPを使った転送方法はこちらをご覧ください

②リセットする内容に合わせてファイルを削除する

マップワイプ切替時

「マップ名.マップサイズ」で始まるファイルをすべて削除する

BPワイプ切替時

「players」で始まるファイルをすべて削除する

STEP
ゲームサーバーを再起動する

フォースワイプ発生時はサーバーをアップデートしよう

フォースワイプが実施されるときは、ゲームのアップデートが行われるので、ゲームサーバーのアップデートと再起動を実施する必要があります。ただし、ゲームサーバーの起動処理がデフォルトのままで手を入れていなければ、ゲームサーバーを再起動するだけでアップデートも同時に実施されるので、再起動のみ実施するだけで対応は問題ありません。

※ただし、Oxideを反映させているなど、ゲームサーバーのアップデートを手動実施に変更しているのであれば、自身でゲームサーバーのアップデートを行う必要があります。具体的には下記を実施すればよいので、実施してみてください。

STEP
サーバーのコンソール画面を開く

お使いのゲームサーバーのコンソール画面を開いてください。

・「ConoHa for GAME」をお使いの方はこちら
・「Xserver VPS」をお使いの方はこちら

STEP
ゲームサーバー・Oxideをアップデートして再起動する
具体的な手順

①下記を実行してゲームサーバーのディレクトリに移動する

XserverVPSの場合

$ cd /home/steam/rust_server

ConoHa for GAMEの場合

$ cd /opt/rust_server

②下記を実行してゲームサーバーをアップデートする

$ steamcmd +login anonymous +force_install_dir /home/steam/rust_server +app_update 258550 validate +quit

③下記を実行してOxideを更新して再起動する(処理に30分程度かかる)

$ systemctl daemon-reload
$ bash rust-update.sh

まとめ:自身に合ったワイプを見つけよう!

以上がワイプの説明となります。

ワイプの長さによってもワールドの特徴が変わってきます。

  • 期間が短いワイプ…プレイヤーが活発になりがち
  • 期間が長いワイプ…まったりと楽しむプレイヤーが多い

プレイヤーの皆さんは自分がどのような環境でプレイをしたいのか、サーバー運営者の皆さんはどのようなワールドにしたいのかというのを念頭に置いて、ワールド選択をしてみることがおすすめです。

リセットされるのは少々寂しい仕様ではありますが、毎回新鮮な気持ちで楽しめるとという利点もありますので、ポジティブにとらえてRustを楽しみましょう。

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この記事を書いた人

ゲーム好きのシステムエンジニア
・レンタルサーバーを使った様々なゲームのマルチプレイ設定経験あり
・ゲーム実況チャンネル運用経験あり
・上級ウェブ解析士・SNSマネージャーなど20種類以上の資格保持者

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