ゲームサーバーを利用して「Rust」のマルチプレイをやろうと思ったけど、次のような悩みからあきらめてませんか?
・レンタルサーバーを借りたら、月額数千円もかかるから厳しい
・マルチプレイをするための設定準備が大変そう
これらの不安はゲームサーバーを利用したいと思った方のほとんどが抱える悩みです。
確かに、設定準備は1から設定しようと思うと、たくさんのコマンドを打つ必要があるのでかなり難しいですし、レンタルサーバーを月額で利用しようとすると、次のように数千円の費用が必要となります。
サーバー | 料金 |
---|---|
conoha VPS | 2,408円~ |
さくらのVPS | 3,520円~ |
X Server VPS | 2,200円~ |
しかし、実は、レンタルサーバー「ConoHa for GAME」を使って運用方法を工夫することで、これらの悩みを一気に解決することができます。
実際に私自身も、参加型のゲーム実況をした経験があるのですが、この方法で、下記のように月数百円で抑えられています。
これなら、学生さんでも払える金額ではないでしょうか?
この運用方法を、本記事で紹介させていただきますので、低価格・簡単準備で「Rust」をマルチプレイで楽しみたい方は、ぜひ、ご覧ください。
安定してマルチプレイを楽しむならレンタルサーバーがベスト
ゲームのオンラインマルチプレイを行うときに必要なのがサーバーです。
そのサーバーにはいくつか種類があり、大きく「レンタルサーバー」「Steamサーバー」「自作サーバー」があり、それぞれの特徴をまとめると次のようになります。
サーバーの種類 | 費用 | 準備の時間 | 負荷のかかる端末 |
---|---|---|---|
レンタルサーバー | 月額数百円~数千円 | 15分以内 (テンプレート利用) | レンタルサーバー |
Steamサーバー | 無料 | 10以内 | ホストのPC |
自作サーバー | 数万円 | 数日 | 自作サーバー |
※テンプレート…サーバーを作成する時に、合わせて指定したゲームタイトルのマルチプレイ設定がされた状態になっている
まず、これらのうち、どのサーバーを利用するかということになるかを考えていく必要があります。
では、ここで1つ質問です。
「マルチプレイやりたい!」と思い立った時、気になることとしては何ですか?
この回答として多くの方は次のような回答をするのではないでしょうか?
・費用を極力抑えたい!(できれば無料でやりたい)
・準備が大変なイメージなので、簡単に準備してすぐにプレイ開始したい!
実は、この点のみを見ると、ベストなサーバーは「レンタルサーバー」ではなく費用も無料で準備も簡単な「Steamサーバー」です。
しかし、1点問題点があります。
それは、「サーバーとしての負荷がホストのPCにのしかかってしまう」という点です。
ホストのPCがサーバーを担うことにより、他のプレイヤーからの接続を受け止めて処理を行い、加えて、ホスト自身のゲームも起動しかえればならなくなるため、かなりの負荷がかかります。
これにより、ホストのPCには余裕を持ったスペックが必要となり、これが不足してしまうと、描画が遅れてしまったり、カクついたりといった、お世辞にもゲームを楽しめる環境ではなくなってしまいます。
このようなことが発生せず、安定して楽しむのにオススメとなってくるのが「レンタルサーバー」となります。
テンプレートが用意されているゲームであれば、多少ゲームタイトルの種類により前後しますが、マルチプレイの準備は15分程度もあれば完了し、マルチプレイを開始できるかと思います。
加えて、費用についても、利用用途に応じて前後しますが、これ以降で紹介する運用方法を利用することで、月額1000円以下にも抑えることが可能となるので、もしSteamサーバーで動作しない・PCスペックに余裕があまりない場合は、ぜひ次のやり方をご検討ください。
ConoHa for GAMEがゲームサーバーに特化している
レンタルサーバーを利用する利点を紹介しましたが、レンタルサーバーにもいろいろな種類があります。
その中でも今回の運用で利用するのは「ConoHa for GAME」というサーバーです。
なぜ、このサーバーを利用するかというと、ゲームサーバーに特化しているからです。
次のような機能があり、他のサーバーと比べるとかなり運用しやすくなっているので、かなりおすすめです!
(※これらの充実した機能を持った日本のレンタルサーバーは私は見たことがありません)
時額支払いで最大限コストカット可能(1000円以下)
基本的にサーバーというのは常時稼働するケースが多いため、月額料金で支払いを行うレンタルサーバーが多いです。
しかし、実際仲間内でゲームをするとなると、常時稼働は必ずしも必要ではありません。
みんなで一緒に進めたいのに、1人が先に進めすぎて置いてきぼりになりたくないから、プレイするタイミングは合わせたいということもあるはず。
このような時、プレイしていない時間も費用が発生する月額料金支払いはもったいないですよね。
そんな悩みを解決してくれるのがConoHa for GAMEで適応されている支払い「時額支払い」です。
これは、サーバーが生成されている状態の時間で費用を算出する方法となっています。
「時額支払い」を使って、プレイしている時間以外はサーバーを削除すれば無駄な費用が発生しないので、最小限になります。
テンプレートが豊富でマルチプレイ設定が簡単
レンタルサーバーによっては、マルチプレイをすぐに開始できるようにテンプレートが用意されています。
このテンプレートは、ゲームタイトルごとに用意されているのですが、ConoHaサーバーは用意されているゲームタイトルがかなり豊富です。
ConoHa for GAME | KAGOYA VPS | X Server VPS | さくらのVPS | ABLENET VPS |
---|---|---|---|---|
12 | 2 | 2 | 2 | 1 |
特に、今回紹介している「Rust」のテンプレートが用意されているサーバーは少ないです。
また、おそらくマルチプレイをやる方は今後別のゲームでもマルチプレイをやりたいと思う可能性が高いと思いますので、テンプレートが豊富な「ConoHa for GAME」はかなりオススメです。
ConoHa for GAMEで格安・簡単準備ができる運用のメリットとデメリット
では、「ConoHa for GAME」を利用した格安で簡単準備ができる運用手順を紹介しようと思うのですが、その前に今回紹介する運用があなたの目的・要望に合致しているかを確認しましょう。
もちろん、ConoHa for GAMEはゲームサーバーに特化しているので、他のレンタルサーバーと比べるとかなり運用しやすいとは思いますが、運用方法によっては、ConoHa for GAMEがベストではない可能性もあるので、一応メリット・デメリットを改めてまとめてみました。(テンプレートの有無については、今回はゲームタイトルが「Rust」である前提のため確認不要。)
他のプレイヤーが好きな時間に勝手にプレイできなくても問題ない方
今回の運用の特徴は、プレイ時間以外はサーバーを削除することで、運用費用を最大限抑えるという点にあります。
そのため、他の公開サーバーのようにいつでも自由に出入りしてマルチプレイができません。
役割分担して、好きな時間に作業をするといったことができなくなってしまいますが、ご了承ください。
マルチプレイ開始・終了時に毎回5分程度の作業時間が取れる方
プレイ時間以外はサーバーを削除する必要があるので、マルチプレイ前後で「サーバーを建てる」「サーバーを削除する」といった作業が必要となります。
そのため、サーバーを管理する人は、その分の作業時間を確保しておく必要があるので、ご了承ください。
時間の目安としては、「サーバーを建てる」「サーバーを削除する」共に作業時間は5分前後です。(「サーバーを削除する」の方が少し多く時間を要する可能性がある可能性があるのですが、10分以内で作業完了するかと思います。)
運用手順
では、運用手順を紹介します。
初回と2回目以降のマルチプレイ実施時で運用で少し違うので、次に沿って操作を実施しましょう。
- 初回マルチプレイ時
マルチプレイ開始手順(初回) → ゲームを楽しむ → マルチプレイ終了後の作業(毎回) - 2回目以降マルチプレイ時
マルチプレイ開始手順(2回目以降) → ゲームを楽しむ → マルチプレイ終了後の作業(毎回)
それぞれの具体的な作業内容については下記に記載しておりますので、こちらをご覧いただき運用を行ってください。
マルチプレイ開始手順(初回)
サーバーを契約する
- イメージタイプ
-
「Rust」を選択してください。
- 料金タイプ
-
「時間課金」を選択し、その下にある「プラン選択」から下記の表を参考に必要なメモリー容量のスペックを選んでください。(マルチプレイしてみたけど、動作しないことがありましたら、一度サーバーを削除して高スペックのプランで登録しなおしてみてください。)
4人以下 ~30人 31~人 4GB 8GB 16GB プレイに必要なメモリ容量の目安(現在は2GBプランは使用できません) - rootパスワード
-
サーバ接続してログインする際に必要なパスワード。忘れないパスワードを気軽に設定してください。
- ネームタグ
-
サーバーを識別する任意の名前を入力してください。プレイするゲーム名や作成日を含めるとわかりやすいです。(例:「rust-20230309」)
- オプション一覧
-
デフォルトの設定で問題ないです。ただし、サーバーにSSH接続するという方に関しては、必要に応じて、「SSH Key」認証キーを作成しましょう。(セキュリティに関するものなので、SSH接続がわからないという方は、あまり気にする必要はないと思います。)
以上で、サーバーの申し込みは完了となり、サーバーも作成されます。
サーバーのIPアドレス・パスワードを取得する
セキュリティの観点からパスワードを入力しても画面には表示されないので、慎重に入力を行いましょう。
ARKサーバーに接続するための必要情報が表示されるので、コピーしていつでも閲覧できるようにしましょう。
- Server IP Address
-
ゲームから接続するARKサーバーのIPアドレスです。
- Rust Server name
-
ARKサーバーで作成したARKのワールド名です。
「Rust」ゲーム内からサーバーに接続してゲームを開始する
IPアドレスとパスワードを取得したら、実際にゲームからサーバーに接続してマルチプレイを開始しましょう。
下記のようにコマンドを作成します。
client.connect {Server IP Address}
※{Server IP Address}の部分には、「サーバーのIPアドレス・パスワードを取得する」のSTEP7で取得した「Server IP Address」を入力する
コマンドを作成したら、下記のようにコンソール画面にコピペして「Enter」キーを押下してください。
少々接続に時間がかかることがありますがそのまま放置して、ゲームが開始できれば、無事サーバーに接続できているので、他のメンバーにSTEP3で作成したコマンドを共有して、マルチプレイを開始しましょう!
マルチプレイ終了後の作業(毎回)
月額1000円以内で運用する場合は、使用していないときはサーバーを削除しておく必要があります。
次回プレイするときに続きからできるように、バックアップをとって、サーバーを削除する手順を紹介します。
これで、時額支払い対象外となるので、料金が発生しないようになります。
マルチプレイ開始手順(2回目以降)
- イメージタイプ
-
「保存イメージ」を選択して、前回作成した保存イメージを選択する。
- 料金タイプ
-
「時間課金」を選択して、必要なスペックを選択する。
(スペックの選択は前回作成したときと同じもの、もしくはそれ以上のものを選択してください)
- rootパスワード
-
サーバ接続してログインする際に必要なパスワード。(前回と同じパスワードを使用すると忘れ)
- ネームタグ
-
サーバー(インスタンス)を識別する名前です。プレイするゲーム名や作成日を含めるとわかりやすいです。
(例:「rust-20230309」)
- オプション一覧
-
デフォルトの設定で問題ないです。ただし、SSHを使ってサーバーに接続するという方に関しては、必要に応じて、「SSH Key」認証キーを作成しましょう。(SSH接続がわからないという方は、あまり気にする必要はないと思います。)
ARKサーバーに接続するための必要情報が表示されるので、コピーしていつでも閲覧できるようにしましょう。
- Server IP Address
-
ゲームから接続するARKサーバーのIPアドレスです。
- Rust Server name
-
ARKサーバーで作成したARKのワールド名です。
下記のようにコマンドを作成します。
client.connect {Server IP Address}
※{Server IP Address}の部分には、STEP7で取得した「Server IP Address」を入力する
コマンドを作成したら、下記のようにコンソール画面にコピペして「Enter」キーを押下してください。
少々接続に時間がかかることがありますがそのまま放置して、ゲームが開始できれば、無事サーバーに接続できているので、他のメンバーにSTEP3で作成したコマンドを共有して、マルチプレイを開始しましょう!
気軽にマルチプレイを始めよう
以上が、格安+準備簡単でレンタルサーバーを運用してRustを楽しむ方法となります。
毎回サーバーを削除・起動する必要があるので、少し運用が大変にはなりますが、それにより月額数千円かかるところが1000円以下に抑えられるはずです。
また、もしスペックが足りなかったということがあったとしても、ConoHa for GAMEではサーバー削除→サーバー作成でスペックを選びなおせば出費も少なく変更できるので、気軽に始めてみてください。