Xserver VPS × Valheim マルチプレイ設定方法(Ubuntu使用)

「Xserver VPS」でValheimを開始するための設定方法を紹介します。

目次

前提条件

本記事で紹介する手順について、事前条件があります。もし該当しない方は、準備を済ませましょう。

  • 「Ubuntu」インストール済みの「Xserver VPS」サーバーを作成済みであること
  • Steam版ゲームソフト「Valheim」を所持していること

もし、まだもしサーバーを契約していないという方であれば、下記で手順を紹介しているので、契約を進めていただいた後に、本記事をお読みいただければと思います。

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プレイ人数ごとにオススメのプランは下記となりますので、こちらを参考に契約してみてください。

4人以下5~8人9~16人
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※あくまで参考なので、契約はご自身の責任のもと契約をよろしくお願いします。

マルチプレイ設定手順

では、マルチプレイ設定の手順を紹介します。

今回は「Valheim」のテンプレートを使用しない前提なので、次サーバーの設定が必要となるため、次の作業を行います。

  1. サーバーのIPアドレスを取得する
  2. マルチプレイ用のサーバー設定を行う
  3. 「Valheim」ゲーム内からIPアドレスに接続してゲームを開始する

これらの具体的な手順は次の通りとなります。

【手順1】サーバーのIPアドレスを取得する

まずは、ゲームからサーバーに接続するときに必要なIPアドレスを取得しましょう

STEP
Xserver VPSにログインする

Xserver VPSにログインして管理画面に入り、「VPS管理」を表示しましょう。

STEP
サーバーの詳細画面を表示する

設定したいサーバーの「VPS管理」を押下してサーバーの詳細画面を表示しましょう。

STEP
IPアドレスを取得する

サーバー情報内にあるIPアドレスをコピーして控えておきましょう。

【手順2】マルチプレイ用のサーバー設定を行う

STEP
サーバーの詳細画面を表示する

【手順1】のSTEP2で表示したサーバーの詳細画面を再度開いてください。

STEP
コンソール画面を開く

画面右上の「コンソール」をクリックしてください。

STEP
「root」アカウントでログインする

コンソール画面が開くと、ログインを指示されるので、下記手順でログインを実施してください。

  1. loginに「root」を入力して「Enter」キーを押下する
  2. Passwordにサーバー作成時に設定した「コンソールログインパスワード」を入力して「Enter」キーを押下する
STEP
SteamCMDをインストールする

Steamからサーバーをインストールするために、その操作ができるSteamCMDをインストールします。

次の順番にコマンドを実行して、インストールしてください。

$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ sudo add-apt-repository multiverse
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get dist-upgrade
$ sudo apt-get install steamcmd
コマンド実行中の注意点

コマンド処理を行っている中で、選択肢が表示されることがあるので、その時は次のように選択しましょう。

【sudo add-apt-repository multiverse処理中】

・下記記載で処理が止まったら「Enter」キーを押下して、処理を続行しましょう。

【sudo apt-get dist-upgrade処理中】

・下記記載で処理が止まったら「y」キー→「Enter」キーを順番に押下して処理を続行しましょう。

・下記が表示されたら、「Tab」キーを押下して「OK」をフォーカスさせて「Enter」キーを押下しましょう。

・下記が表示されたら、「Enter」キーを押下しましょう。

・下記が表示されたら、「Tab」キーを押下して「OK」をフォーカスさせて「Enter」キーを押下しましょう。

【sudo apt-get install steamcmd処理中】

・下記記載で処理が止まったら「y」キー→「Enter」キーを順番に押下して処理を続行しましょう。

・下記が表示されたら、「Tab」キーを押下して「OK」をフォーカスさせて「Enter」キーを押下しましょう。

・下記が表示されたら「上下」キーで「AGREE」を選択肢したあと、「Tab」キーで「OK」をフォーカスさせて「Enter」キーを押下しましょう。

・下記が表示されたら、「OK」がすでにフォーカスされていると思うので、「Enter」キーを押下しましょう。

・下記が表示されたら、「Tab」キーを押下して「OK」をフォーカスさせて「Enter」キーを押下しましょう。

STEP
サーバーアプリをインストールするディレクトリの作成と移動

サーバーアプリをインストールするので、それを格納するためのディレクトリ(フォルダ)を作成して、作成したディレクトリに移動します。

次の順番にコマンドを実行して、処理を実行しましょう。

$ mkdir /home/valheim_server
$ cd /home/valheim_server

※本記事ではディレクトリを「/home/valheim_server」にしておりますが、別の場所にインストールするのであれば、「/home/valheim_server」を自由に変更してください。

STEP
Valheimサーバーアプリをインストールする

SteamCMDを開いてValheimサーバーをインストールします。

次の順番にコマンドを実行して、インストールしましょう。

$ steamcmd +login anonymous +force_install_dir ./  +app_update 896660 validate +exit

※896660:Steam内でValheimを識別するID

STEP
「libpulse0」パッケージをインストールする

「libpulse0」をインストールしないとサーバー起動時にエラーが表示されるので、下記を実行してください。

$ sudo apt install -y libpulse0 libpulse-dev libatomic1 libc6
コマンド実行時の注意点

コマンド処理を行っている中で、選択肢が表示されることがあるので、その時は次のように選択しましょう。

・「OK」が選択されていることを確認して「Enter」キーを押下する

・「tab」を押下して「OK」が選択されたあと、「Enter」キーを押下する

STEP
サーバーの設定をする(サーバー名・パスワードなど)

サーバーの設定ファイルを修正しましょう。

①まずは、設定ファイルを開きます。

$ cd ~/Steam/steamapps/common/Valheim dedicated server/
$ sudo vi start_server.sh

②「i」キーを押下して編集モードにします

③下記のようにご自身の好きなように編集して、終わったら「esc」を押下します。

-name “My server”

サーバー名となります。「My server」の部分をご自身の好きなワールド名に変更してください。

-world “Dedicated”

作成するワールドの名前です。「Dedicated」の部分をご自身の好きなワールド名に変更してください。

-password “secret”

ゲームからサーバーに接続するときに必要となるパスワードです。「secret」の部分をご自身の好きなパスワードに変更してください。

③「:wq」を入力した後に「Enter」キーを押下してファイルを上書き保存して閉じましょう

STEP
Valheimサーバーを起動する

下記コマンドを実行してサーバーを起動しましょう。

$ cd ~/Steam/steamapps/common/Valheim dedicated server/
$ ./start_server.sh

【手順3】「Valheim」ゲーム内からサーバーに接続してゲームを開始する

IPアドレスを取得したら、実際にゲームからサーバーに接続してマルチプレイを開始しましょう。

STEP
「Valheim」を起動する
STEP
「ゲーム開始」を押下する
STEP
画面下の「スタート」を押下する
STEP
「ゲーム参加」タブを開き「サーバーを追加」を押下する
STEP
【手順1】で取得したIPアドレスを入力して「サーバーを追加」を押下する

IPアドレスをそのまま入力して、サーバーを追加しましょう。(ポート番号の入力は不要)

STEP
追加された行を選択して「接続」を押下する
STEP
【手順2】のSTEP9で設定したパスワードを入力して「Enter」キーを押下する
STEP
ゲーム画面が表示されてマルチプレイ開始

ゲームが開始できれば、無事IPアドレスで接続できることが確認できたことになるので、他のメンバーにもIPアドレスとパスワードを共有して、マルチプレイを開始しましょう!

もし失敗したらよりスペックの良いプランを選択しましょう

実は過去に「CPU8コア」「メモリー4GB」「ストレージSSD80GB」プランのインスタンス(サーバー)を作成して、今回紹介手順を試したところ、【手順2】のサーバー起動時に下記のエラーが表示されて処理が終了したことがありました。

Shader TextMeshPro/Sprite shader is not supported on this GPU

この内容を見ると、サポートされていないGPUが使用されているように見受けられるのですが、「CPU8コア」「メモリー8GB」「ストレージSSD100GB」プランで試したところ問題なくサーバー起動ができました。

もし、上記のようなエラーが発生したということがありましたら、よりスペックの良いプランを使って再度試していただけるとよいかと思います。

よく使うコマンドを紹介

サーバー操作をコンソール上で操作するため、よく使うコマンド・操作を紹介します。

困ったときはこちらを参考に操作していただければと思います。

サーバーを起動する・停止する(コマンド実行中のみ稼働)

〇サーバーを起動する

$ cd ~/Steam/steamapps/common/Valheim dedicated server/
$ ./start_server.sh

〇サーバーを停止する

「ctrl」+「C」を押下してサーバーを停止してください。

サーバーを起動する・停止する(バックグラウンドで稼働)

〇サーバーを起動する

$ cd ~/Steam/steamapps/common/Valheim dedicated server/
$ nohup ./start_server.sh &

〇サーバーを停止する

裏で動作しているプロセスを削除することでサーバーを停止させます。

ですので、まずは下記「ps」コマンドを実行して現在実行中のプロセスを確認します。

$ ps

実行結果が表示されたらCMD欄が「valheim_server.」となっている行の「PID」をコピーしてください(メモしておく。)

後は、下記のように「kill」コマンドを使ってプロセスを削除しましょう。

$ kill {メモしたPID}

※「kill」コマンド実行後「ps」コマンドを使用して、「valheim_server.」のプロセスが無くなっていればOKです

したということがありましたら、よりスペックの良いプランを使って再度試していただけるとよいかと思います。

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この記事を書いた人

ゲーム好きのシステムエンジニア
・レンタルサーバーを使った様々なゲームのマルチプレイ設定経験あり
・ゲーム実況チャンネル運用経験あり
・上級ウェブ解析士・SNSマネージャーなど20種類以上の資格保持者

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