「7 Days to Die」のb21ではオープンVCを利用することができるようになりました。
元々パーティーを組んでいる人同士であれば「v」キーを押下しながらしゃべれば、通話は可能です。
しかしこれでは、道端で会ったプレイヤー同士であいさつや気軽な会話するといったようなことはできません。
オープンVCを使うことで「v」キーなしでも会話できたり、距離感に合わせて音声強弱するようになります。
不特定多数のプレイヤーが参加するサーバーにはオススメな設定となります。
今回は、このオープンVCのクライアント設定の方法を紹介しますので、もし興味のある方は、ご覧ください。
前提準備
今回紹介するクライアント設定をしてオープンVCができるようにする方法には前提条件があります。
- 「7 Days to Die」のソフトを持っている
- お使いのPCのOSに「Windows(64bit)」を利用していること
※Mac,Linuxを利用している場合でも参考になると思います - 「7 Days to Die」のゲームサーバーを構築ち、マルチプレイ設定が完了していること
※まだ構築していないという方はこちらをご覧ください
(Xserver VPS(テンプレート使用)で動作確認済み)
設定手順
「7 Days to Die」でゲーム内オープンVCを実施するためには、外部のボイスチャットツール「Mumble」を利用する必要があります。これを利用するには、サーバー側とクライアント側(お使いのPC)それぞれにソフトをダウンロードして初期設定を行う必要があります。これらの手順を紹介します。
サーバー側の対応(ソフトのダウンロード)
まずは、お使いのゲームサーバーにサーバー用の「Mumble」をインストールしましょう。
次のコマンドを順番に実行して「mumble-server」のインストールと起動を実施しましょう。
$ apt-get install mumble-server
$ dpkg-reconfigure mumble-server
$ sudo /etc/init.d/mumble-server restart
コマンド処理を行っている中で、選択肢が表示されることがあるので、その時は次のように選択しましょう。
【apt-get install mumble-server処理中】
・下記記載で処理が止まったら「y」キー→「Enter」キーを順番に押下して処理を続行しましょう。

【dpkg-reconfigure mumble-server処理中】
・下記が表示されたら、「OK」が選択されていることを確認して「Enter」キーを押下しましょう。(サーバー起動時にMumbleが起動するようになります。)

・下記の表示は、Mumbleを優先的に処理させるようにするか否かを確認しています。優先的に処理するのであれば、「tab」キーを押下して「<Yes>」にハイライトを切り替え、「Enter」キーを押下しましょう。

・下記は管理者アカウント(スーパーユーザー)のパスワードを確認している。任意のパスワードを入力ののち、「Tab」キーを押下して「OK」をフォーカスさせて「Enter」キーを押下しましょう。

クライアント側の対応(ソフトのダウンロード・設定)
次に、お使いのPCのクライアント用の「Mumble」をインストールして設定を行いましょう。
Windows(64bit)の場合は、下記を押下してMumbleのインストーラーをダウンロードしてください。

ダウンロードしたインストーラーを使って、「Mumble」をインストールしましょう。
①ダウンロードした「Mumble」インストーラーを起動する

②「使用許諾契約書に同意します」にチェックを入れて、「インストール」を押下する
③インストールが開始されるので、インストールが完了するまで待つ
④インストールが完了したら、「完了」を押下してインストーラーを閉じる
インストールした「Mumble」を開いてください。

アプリを起動すると、音声認識を含む初期設定画面が表示されるので、説明に沿って設定してください。
初期設定が終わると接続画面が表示されるが、「キャンセル」を押下して閉じてください。

まだサーバーに接続を行っていませんが、その前にメニューに表示されている「マイク」「スピーカー」アイコンを押下して音量をミュートしましょう。なぜかというと、接続したタイミングからサーバーに接続している他の参加者に音声が届いてしまうからです。ゲームから接続すると、音量がちゃんとプレイヤーの距離に応じて制御されるので、それまでは、ミュートにしておきましょう。

サーバーの接続先を新規登録して接続する。
①地球儀アイコンを押下してサーバー接続ダイアログを開く

②「新しく追加」を押下する

③MumbleがインストールされているサーバーのIPアドレスと任意のユーザー名を入力して「OK」を押下する

④作成した接続先を選択して「接続」を押下する

ゲームプレイ時にプレイヤー位置に合わせて音声が強弱るように設定する
①「歯車」アイコンを押下する

②左メニューの「プラグイン」を押下する

③「ゲーム送信位置をリンクする」と「link」のEnableにチェックを入れて「適用」を押下する

オープンVCの開始手順
Mumbleの実際にMumbleの機能を使って、ゲーム内オープンVCを開始する手順を紹介します。
Mumbleを起動して、サーバーに接続されていることを確認してください。
※もしミュート設定が外れている場合は、先にミュート設定をした後にサーバー接続をしてください。


オープンVCが使用できるようにオプション設定を行いましょう。
①トップメニューで「オプション」を押下する

②「オーディオ」を押下する

③「Mumble Positional Audioサポート」「ボイスチャットを有効にする」を「はい」に設定して「適用」押下する

Mumbleのマイク・スピーカーアイコンを押下して、ミュートを解除する

ゲーム内オープンVCが動作しているのですが、他のプレイヤーの声の音量がデフォルトではあまりよくないので、音響調整をしましょう。
①Mumbuleメニューの歯車アイコンを押下する

②「音声出力」を押下する

③位置音響を調整する
ゲームをプレイしながら「位置音響」の値を調整して「適用」を押下しましょう。

近くにプレイヤーがいない場合は、私が設定している下記値を参考に設定してみてください。
- 最小距離→1.0m
- 最大距離→50.0m
- 最小音量→0%(これは必ず設定ください)
ゲーム内オープンVCのせていはすべて完了となりますのでゲームを楽しみましょう。
利用時の注意点
オープンVCを使える多くのゲームタイトルでは、ゲーム自体にオープンVC機能が付いていますが、「7 Days to Die」α21では、Mumbleという別のツールを利用しています。それゆえに、気を付けないと他の参加者にご迷惑をおかけすることがあるので、こちらに記載する内容に気を付けてご利用いただきますよう、よろしくお願いいたします。
Mumbleはワールドに入っているとき以外はミュートにする
Mumbleは「7 Days to Die」を起動して、ワールドに入っている時しか、ゲーム内オープンVC機能が正常に動作しません。逆に、それ以外の時にMumbleを起動して、サーバー接続していると、問答無用で他の参加者全員に音声が届いてしまいます。
これは、配信中の方がいたら、完全に放送事故となってしまうため、必ず、ワールドに入っている時だけ、Mumbleのミュートを解除するようにしてください。
①基本的にはMumbleは常時「ミュート」にする
②ゲームを開始するときは、ワールドに入った後にミュート解除する
③ゲームを終了するときは、ワールドを出る前に、ミュート設定する