管理者しか使えない特別なコマンドを使ってもっと簡単に「7 Days to Die」サーバーを運用したい!
こんな悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
確かに、何かワールド内で何かが起きたとしても、プレイヤーと全く同じことしかできなければ、その場での対処が厳しくなります。
こんな時に便利なのが「管理者権限」です。この権限を付与したアカウントであれば、特別なコマンドを利用することができ、いろいろな対処も可能となります。
- バグや再起動でアイテムが無くなってしまったときに、アイテムをすぐに渡すことができる
- バグで動けなくなったプレイヤーを、移動させることができる
- サーバー準備のために経過してしまったゲーム内時間をサーバー開始直後の時間に戻すことができる
しかし、サーバーに接続してプレイしている場合は、デフォルトでは管理者権限が付いていません。
このサーバー接続アカウントに管理者権限を付与する方法を、紹介しますので、もし興味のある方はご覧ください。
事前準備
今回紹介する管理者権限付与の手順には前提条件があります。
- 「7 Days to Die」のソフトを持っている
- 「7 Days to Die」のゲームサーバーを構築ち、マルチプレイ設定が完了していること
※まだ構築していないという方はこちらをご覧ください
(Xserver VPS(テンプレート使用)で動作確認済み)
操作手順
こちらの手順を参考に、設定ファイルの修正を行いましょう。
具体的な「serverconfig.xml」ファイルの編集内容は下記となります。
※「name=」の後の部分(例えば「WebDashboardEnabled」)が同じ行を見つけて赤文字部分を修正しましょう。
<property name="WebDashboardEnabled" value="true"/>
<property name="WebDashboardPort" value="8080"/>
<property name="TelnetEnabled" value="true"/>
<property name="TelnetPort" value="8081"/>
<property name="TelnetPassword" value="××××××××"/>
- WebDashboardEnabled
-
コンソールパネルに接続をすることを許可するか否か。(「true」を設定する)
- WebDashboardPort
-
コンソールパネルに接続するときのポート番号。(「8080」を設定する)
※他の接続ポートとかぶって接続できないというときは別のポート番号を指定ください。 - TelnetEnabled
-
Telnet接続を許可するか否か。(「true」を設定する)
- TelnetPort
-
Telnet接続するときのポート番号。(「8081」を設定する)
※他の接続ポートとかぶって接続できないというときは別のポート番号を指定ください。 - TelnetPassword
-
Telnet接続時に認証として使用するパスワード。(任意の値を設定する))
STEP1の設定を反映させるためにゲームサーバーを再起動しましょう。
コンソールパネルのアカウントを作成しましょう。
①「7 Days to Die」アプリを開きお使いのゲームサーバーに接続し、ワールドに入る
②「F1」キーを押下してコンソール画面を開く
③コンソール画面に下記を記載して実行する
createwebuser
④ブラウザを開いてもよいか聞かれるので、「OK」を押下する
⑤任意のユーザー名(Username)とパスワード(Password)を入力して「Submit」を押下する
⑥画面左下に、作成したユーザー名(Username)が表示されたら、アカウント作成完了となる
ゲームサーバーのコンソールからTelnet接続して、作成したアカウントに管理者権限を付与しましょう。
①ゲームサーバーのコンソール画面を開く
②下記を実行してTelnet接続を開始する
telnet {サーバーのIPアドレス} {Telnetのポート番号}
※例えばサーバーのIPアドレスが「1.1.1.1」、Telnetのポート番号(STEP1の「TelnetPort」)が「8081」の場合は「telnet 1.1.1.1 8081」となります
③「Please enter password」とパスワードの入力を要求されるので、STEP1で設定した「TelnetPassword」を入力して「Enter」キーを押下する
④下記入力して「Enter」を押下することで、お使いのSteamIDに管理者権限を付与する
admin add Steam_{steamID} 0
※SteamIDの取得方法はこちらをご覧ください
⑤下記が表示されれば、④の権限付与処理が正常に実行されたことになります
Steam_●●●●●●●●●●●●●●●●● added with permission level of 0.
STEP4では指定したSteamIDに管理者権限を付与しました。
7 Days to Dieのアカウントは、SteamIDに紐づいているため、STEP4の処理をした時点で、7 Days to Dieのアカウントに管理者権限が付与されていることとなります。
最後に、7 Days to Dieのアカウントに管理者権限が付与されているかを確認しましょう。
①ブラウザを開き下記URLのページ(コンソールパネル)を開く
http://{サーバーのIPアドレス}:{コンソールパネル接続のポート番号}/
※「コンソールパネル接続のポート番号」はSTEP1の「WebDashboardPort」の値
②左下の「Log in」を押下してログイン画面を開く
③STEP3で作成したアカウント情報(UsernameとPassword)を入力し「Submit」を押下する(ログインする)
④画面左下のアカウント名を押下する
⑤「Permission level: 0」という記載があることを確認する
(問題なくアカウントに管理者権限が付与されていることがわかる)