Rustサーバーを運用していると、想定外の出来事が起きるものです。
- サーバー再起動により、アイテムやオブジェクトが消えてしまう
- イベントを実施したいのでその時に使う道具や商品の準備が大変
- 自分一人で運用が大変なので誰かに運用できるような権限を付与したい
こんな時に便利なのは、お使いのアカウントを管理者アカウントにすることです。管理者となると、ゲーム環境や他のアカウントを操作することのできるコマンドが使用できるようになるので、様々なイレギュラーが発生したときに、早急に対応ができるようになります。
この記事では、そのConoHa for GAMEでRustサーバーを運用している方が管理者アカウントになるための、管理者権限付与の手順を紹介します。もし、Rustサーバーを運用したいとお考えの方はぜひ、こちらをお試しください。
前提条件
本記事で紹介する手順について、事前条件があります。もし該当しない方は、準備を済ませてから次の具体的な手順に進みましょう。
管理者設定手順
ユーザーに管理者権限を付与するためには作業が必要手順を紹介しますので、下記に沿って設定してみてください。
権限を付与するユーザーを識別するためのSteamID64を取得しましょう。Steamページから確認することができます。
①Steamのアプリかブラウザページを開いてログインする

②画面右上のユーザー名をクリックして、「アカウント詳細」を選択する

③ユーザー名とSteamID64を控える

- 〇〇〇のアカウント
-
〇〇〇の部分がSteamのユーザー名
- Steam ID
-
ユーザーのSteamID64
ConoHa for GAMEで運用しているRustサーバーのコンソール画面を表示しましょう。
①ConoHa for GAMEにログインして管理画面を開く

②「コンソール」を押下して、コンソール画面を開く

③「root」アカウントでログインする
- loginに「root」を入力して「Enter」キーを押下する
- Passwordにサーバー作成時に設定した「rootパスワード」を入力して「Enter」キーを押下する

管理者権限を付与する処理を行うときに使用するページ「RCON.IO」にログインするための情報を取得しましょう。
①ログインすると下記情報が表示されるので、これらを控えましょう。

- Server IP Address
-
ゲームサーバーのIPアドレス(「:28015」は除く)
- Rcon Password
-
RCON.IOにログインするためのパスワード
RCON.IOを開き、Rustサーバー内のコンソール画面を表示しましょう
①RCON.IOのログイン画面を表示する
②STEP3で取得した情報を入力後、「CONNECT TO SERVER」を押下してログインする

- Server IP
-
STEP3で取得した「Server IP Address」を入力する
- RCON port
-
「28016」を入力する
- RCON Password
-
STEP3で取得した「Rcon Password」を入力する
コマンドを実行して、指定アカウントに管理者権限を付与しましょう
①下記コマンドの{}部分を必要情報に置き換えて実行し、管理者権限を付与する
ownerid {SteamID64} {Steamユーザー名} {権限を付与する理由}
- SteamID64
-
STEP1で取得したSteamID64に置き換える
- Steamユーザー名
-
STEP1で取得したユーザー名に置き換える
- 権限を付与する理由
-
管理者権限を付与した理由を入力する。特に理由はなければ「administrator」など簡単な説明でOK。
※下記のように権限付与された旨が表示されれば、無事権限付与できていることになります。
Added owner {ユーザー名}, steamid {SteamID64}
②このままだと再起動したタイミングで権限がリセットされてしまうため、下記を実行してリセットされないようにする
server.writecfg
※下記が表示されれば、問題なく処理が行われたことを表します。
Config Saved
再起動しても権限変更が反映されていることを確認するためにサーバーを再起動しましょう。
①ConoHa for GAMEにログインして管理画面を開く

②「再起動」を押下してゲームサーバーを再起動する

権限付与確認方法
権限が正常に付与されたかを確認する手順を紹介します。
①Xserver VPSにログインして管理画面に入り、「VPS管理」を表示する

②設定したいサーバーの「VPS管理」を押下してサーバーの詳細画面を表示する
③「クリップボードのコピー」を押下してIPアドレスを控える

Rustゲーム本体からゲームサーバーに接続してワールドにログインしましょう。
①Rustを起動する

②タイトル画面で「F1」キーを押下してコンソール画面を表示する

③下記のようにコマンドを入力後、「Enter」キーを押下して接続処理を実行する
client.connect {Server IP Address}
※{Server IP Address}の部分には、「【手順1】サーバーのIPアドレスを取得する」のSTEP6で取得したIPアドレスを入力する
下記のように処理が実行されるので、実行が完了するまで待ちましょう。(再起動直後に実施した場合、「Disconnect」が表示される可能性があるので、少々時間を空けてからもう一度コマンドを実行しましょう。)

④下記ロード画面が表示されればサーバー接続完了

ロードが完了すれば、ゲーム開始となります。
ログインできたので、実際に管理者コマンドを実行してみましょう。
①ゲーム中の画面で「Enter」キーを押下してチャットを表示する
ゲームを開始できても移動ができなくなっているはず。「Enter」キーを押下してチャットを開きましょう。

②「F1」キーを押下してコンソール画面を表示する

③管理者が使用できるコマンドを実行する
管理者のみが実行可能な下記の全回復コマンドを入力して「Enter」キーを押下する
refillvitals
④プレイヤーのステータスが全回復していれば、管理者権限が無事付与されていることがわかる

デフォルトでできることを学ぼう
以上が、管理者権限の付与手順となります。
無事に管理者権限の付与ができたら、次は、実際に管理者専用コマンドを実行して運用を進めていきましょう。
具体的に使用できるコマンドについては下記で紹介しておりますので、必要に応じて実行し運用しましょう。
現在作成中