「Rust」というゲームはベッドや寝袋などリスポーン位置を固定する道具を利用しないと、ゲーム内で死亡したとき、ランダムな場所で生き返ります。しかし、サーバーによってはリスポーン位置(生き返る位置)が固定の方が都合がよいことがあります。例えば、初心者歓迎サーバーの場合は、リスポーン位置を安全地帯にすることで、安全にゲームを開始できるようにしたり、操作方法を教えるために初心者を集めやすかったりと、便利なことがあります。
この記事では、プラグインを使ってリスポーン位置を固定する方法を紹介しますので、興味のある方はぜひご覧ください。
事前準備
では早速、リスポーン位置を固定化する方法を紹介していきたいところですが、設定するためには、前提条件があります。これに該当しないと、正しく動作しませんので、導入する前に条件を満たしているか、必ず確認しましょう。
1.Rustのゲームサーバーを構築し、マルチプレイ設定が完了していること
※まだ構築していないという方はこちらをご覧ください
2.Rustにプラグインを入れるためのプラグイン「Oxide」を導入済みであること
※まだ導入していないという方はこちらをご覧ください
3.管理者権限を保持しているプレイヤーを持っていること
※まだ管理者権限を付与したプレイヤーがいない場合は設定する必要があります
・ConoHa for GAMEをご利用の方はこちらをご覧ください
・Xserver VPSをご利用の方はこちらをご覧ください
リスポーン位置の設定方法
下記手順に沿って、Oxideのインストールに必要なzipファイルを取得しましょう。
下記手順に沿って、Oxideのインストールに必要なzipファイルを取得しましょう。
STEP1,2で「cs」ファイルを取得したものの、これをサーバーに置かなければプラグインの処理が実行されないので、WinSCPなどを用いて、「Spawns.cs」「CustomSpawnPoints.cs」をゲームサーバーフォルダ内に転送しましょう。
※ゲームサーバーフォルダの場所はご自身の設定やレンタルサーバーで違います
・「ConoHa for GAME」の場合…「/opt/rust_server」
・「Xserver VPS」の場合…「/home/steam/rust_server」
※WinSCPを使った転送方法はこちらをご覧ください
「Spawns.cs」「CustomSpawnPoints.cs」を配置しただけではプラグインは動作しません。サーバーを起動するときにプラグインは読み込まれるので、一度ゲームサーバーを再起動しましょう。(レンタルサーバーの再起動の方法がわからないという方はこちらをご覧ください。)
Rustゲーム本体からゲームサーバーに接続してワールドにログインしましょう。
①Rustを起動する

②タイトル画面で「F1」キーを押下してコンソール画面を表示する

③下記のようにコマンドを入力後、「Enter」キーを押下して接続処理を実行する
client.connect {Server IP Address}
※{Server IP Address}の部分には、お使いのレンタルサーバーのIPアドレスを入力してください(確認方法がわからない方はこちらをご覧ください。)
下記のように処理が実行されるので、実行が完了するまで待ちましょう。(再起動直後に実施した場合、「Disconnect」が表示される可能性があるので、少々時間を空けてからもう一度コマンドを実行しましょう。)

④下記ロード画面が表示されればサーバー接続完了

ロードが完了すれば、ゲーム開始となります。
まずは、設定したいリスポーン位置の座標をデータベース(リスポーンファイル)に設定しましょう。
①ゲーム中の画面で「Enter」キーを押下してチャットを表示する
ゲームを開始できても移動ができなくなっているはず。「Enter」キーを押下してチャットを開きましょう。

②新しいリスポーンファイルの作成する
下記コマンドを実行してリスポーン位置を設定するためのリスポーンファイルを新規作成する
/spawns new
③指定したリスポーン位置の上に移動する

④チャットで下記コマンドを実行して、立っている位置をリスポーン位置としてスポーンファイルに設定する
/spawns add
正常に実行されると下記のように表示されます(「1」はスポーン設定位置の番号)

⑤下記コマンドを実行して、作成したスポーンファイルを保存する
/spawns save {スポーンファイル名}
※{スポーンファイル名}にはご自身でお好きなファイル名を入力してください
①ゲーム中の画面で「Enter」キーを押下してチャットを表示する
ゲームを開始できても移動ができなくなっているはず。「Enter」キーを押下してチャットを開きましょう。

②「F1」キーを押下してコンソール画面を表示する

③管理者が使用できるコマンドを実行する
管理者のみが実行可能な下記の全回復コマンドを入力して「Enter」キーを押下する
spawns.config "{スポーンファイル名}"
※{スポーンファイル名}にはSTEP6で保存したスポーンファイルの名前を入力してください
動作確認方法
ちゃんと設定されているかどうかを確認する方法を紹介します。
①Rustを実際にプレイして死亡する

②「リスポーン」を押下する

③指定した座標付近にリスポーンできたら問題なく設定できていることがわかる
