「ゲームサーバーってよく聞くけど結局何なの?」
と疑問に感じている方もいるかと思いますので、ゲームサーバーでできること・種類を紹介していきます。
ゲームサーバーとはいうなれば「ゲーム機本体」
まずはゲームサーバーとは何なのかというのを見ていきましょう。
ゲームサーバーというとマルチプレイができるという印象が強いかと思います。
しかし、実はマルチプレイができるというのはできることの1つなので、本質的ではありません。
ではゲームサーバーとは何なのか?
この回答で思い浮かべてほしいのが、家庭用ゲーム機で遊んでいる状況を図で表すとわかりやすいです。
家庭用ゲーム機で遊んでいる状況をゲームサーバーを使って遊んでいる時に置き換えると次のようになります。
- テレビ → PC
- ゲーム機 → ゲームサーバー
- コントローラー → PC
もちろん、PC側にゲームソフトをインストールしてゲーム処理の一部を担うなど、役割が家庭用ゲーム機と違うのですが、ゲームサーバーを利用してゲームをすると、ゲームサーバーがゲーム本体的な位置付けになります。
これをベースに考えるとゲームサーバーがゲーム機を担うので、次のようなことができることとなります。
1.PCをネットワーク接続してマルチプレイする(ゲーム機の場合:コントローラーを接続して複数人同時プレイする)
2.ゲーム内設定する
3.複数のゲームを自由に入れ替えてプレイできる(ゲーム機の場合:ゲームソフトを切り替える)
4.セーブデータを保存する
この中で、2~4はソロプレイをする場合はご自身のPC内で行うことができるので、あまり突出する特徴と捉えられていません。そのため、1がゲームサーバーを利用する目的となることが多く、他の機能については目が届かなくなりがちなのです。
ちなみに、ゲームサーバーの目的が「マルチプレイできるようにすること」になりがちと言いましたが、それ以外の機能もちゃんと把握しておくとよいです。なぜなら、必ずしもソロでできていたからマルチプレイになっても同じように使えるというものではないからです。
例えば、サーバー内に複数のゲームを保持して入れ替えられるようにしたいと思っていても、サーバーの設定によってはそれが難しい場合があります。
このことから、ちゃんと、サーバーというものがゲーム機の役割を担っており、様々な機能を有していることは覚えておきましょう。
ゲームサーバーの種類
では、次に、ゲームサーバーの種類を紹介します。
PCゲームで利用できるゲームサーバーには次の3種類が存在します。
- Steamサーバー
- 自作サーバー
- レンタルサーバー
これらについて、簡単に特徴を紹介します。
Steamサーバー
Steamサーバーの特徴をまとめたものが下記になります。
Steamサーバーとは、SteamユーザーがマルチプレイができるようにSteam公式が運営しているサーバーとなっています。
このサーバーの良い点は「初期費用・運用費」「サーバー設定が簡単」という点です。
基本的にはサーバー運用は月数千円するのは当たり前なので、これが無料なのは、かなり魅力的ですよね。
また、Steamのフレンド招待機能を使って友達を招待するので、マルチプレイ設定はかなり簡単です。
しかし、その分様々な制約があります。
- ホストPCがサーバーを担うため、ホストPCのスペックが高い必要がある
- ホストがプレイしている時しか他の人はゲームをプレイできない
- Steamゲームでしかマルチプレイできないので、他のハード・プラットフォームとクロスプレイができない
- ゲーム内設定(ワールドの細かい設定など)ができないものがある
これらの制約のもとプレイできる・条件をのみ込めるということであれば、このサーバーを利用するとよいでしょう。
マルチプレイ設定難易度 | ゲーム内設定 | 初期費用 | 運用費(月額) |
---|---|---|---|
低 | △ | 無料 | 無料 |
プレイ可能時間 | セーブデータ保存先 | サーバー負荷先 |
---|---|---|
ホストがゲームしている時間 | ホストのPC | ホストのPC |
その他特徴 |
---|
・Steamのゲームのみしかプレイできない ・まれに混雑やサーバーエラーでプレイできないときがある |
自作サーバー
自作サーバーはご自身でPCを購入してサーバーを構築する方法です。
これは、自身ですべてを設定するので、他のサーバーと比べて自由度は一番高いです。
ただし、すべてを自身で準備する必要があるので、「費用がかかる」「時間がかかる」「専門的な知識が必要」などかなりハードルが高いものとなります。
なので、自作サーバーとなりうるPCを持っていて、サーバー構築の専門知識を持っている方のみオススメな方法と言えます。
マルチプレイ設定難易度 | ゲーム内設定 | 初期費用 | 運用費(月額) |
---|---|---|---|
高 | 〇 | 数万円 | 数千~数万円 |
プレイ可能時間 | セーブデータ保存先 | サーバー負荷先 |
---|---|---|
24時間 | サーバー | サーバー |
その他特徴 |
---|
・サーバー構築が必要なので難易度が高い |
レンタルサーバー(VPSサーバー)
各企業が提供しているサーバーで、企業側で管理しているサーバーにアクセスしていろいろ操作できます。
このサーバーと自作サーバーとの大きな違いは、最低限必要なサーバー設定を実施した状態で利用できることです。
OSなどインストールしたいソフトがあれば、それを選択するだけでインストールされた状態のサーバーを作成されますし、セキュリティー・ネットワーク設定も一通りされている状態となります。
また、ゲーム内設定も可能になっているので、ゲームを最大限遊ぶという点においてできないことはありません。
ただし、サーバーによってスペックが変わってきますので、ものによってはできないゲームがあったり、設定が複雑だったりします。そこは本ブログでやり方を紹介しておりますので、参考に設定いただければと思います。
マルチプレイ設定難易度 | ゲーム内設定 | 初期費用 | 運用費(月額) |
---|---|---|---|
中 | 〇 | 0円~数千円 | 数千円 |
プレイ可能時間 | セーブデータ保存先 | サーバー負荷先 |
---|---|---|
24時間 | サーバー | サーバー |
その他特徴 |
---|
・サーバー作成時にゲーム設定も合わせて実施できるテンプレートを利用すると、マルチプレイ設定はより簡単になる |
ゲームを最大限遊びつつ安定して運用するならレンタルサーバーがオススメ!
サーバーの特徴を踏まえると、各サーバーは次のような制約があります。
- Steamサーバー
-
・一緒に遊ぶ仲間が皆Steamのゲームソフトを持ってる必要がある
・ホストのPCスペックが高い必要がある
・ホストが一緒にやる時のみゲームができる
・まれにエラーや混雑で接続できないことがある - 自作サーバー
-
・ゲームサーバーとして使えるPCを持っている
・サーバー構築・ネットワーク・セキュリティの知識に詳しい人がいる
・構築する時間が必要
・固定IPや通信料など費用がかかる - レンタルサーバー
-
・運用に月数千円の費用が掛かる
これらのことから、Steamは無料だけど制約が厳しい、自作サーバーはPCと知識と時間がないとそもそも準備できないとなっています。
これに対して、レンタルサーバーは毎月数千円の費用が掛かるというデメリットはあるにせよ、それ以外は特にこれといった制約はありません。
数千円の費用であれば、一緒にプレイする仲間内で割り勘すれば1人当たり月数百円の出費に抑えることも可能です。
サーバーを安定運用しつつ、ゲームを最大限遊ぶのであれば、レンタルサーバーを利用するのがおすすめなので、もし興味のある方は、下記レンタルサーバーランキングからあなたに合ったレンタルサーバーを探してみてはいかがでしょう。