ゲームサーバーとして利用することができる「KAGOYA CLOUD VPS」というレンタルサーバーがあります。
サーバーというと運用に月額数千円かかってしまうという印象があるかと思いますが、このサーバーを使いつつ運用方法を工夫することで、費用を月額1000円以下に抑えることも可能に…。(ゲームタイトルによっては1000円を少し超える可能性があるので、注意が必要ですが。。)
この記事では、その方法を紹介しますので、興味のある方は、ぜひサーバー運用の参考にしていただけると幸いです。
KAGOYA CLOUD VPSでサーバー運用費を月額1000円以下に抑えられる可能性がある理由
冒頭でKAGOYA CLOUD VPSを利用することで月額1000円以下に運用費を抑えられる可能性があるとお伝えしました。
まずは、なぜ費用を抑えられるのかを説明します。
運用費が数千円かかる理由は24時間稼働が基本だから
早速質問なのですが、皆さんはサーバーがなぜ数千円も運用費がかかる印象があるのかわかりますか?
その理由は、サーバーは24時間稼働が基本となっているからです。
例えばブログ用サーバーを思い浮かべてください。
ある時間帯だけ閲覧できるブログなんて見たことがありますか?…ないですよね??
つまり、利用者がいつでも触れるように24時間稼働が必要となります。
ゲームサーバーは24時間稼働不要
サーバーは24時間稼働が基本だとお伝えしましたが、ゲームサーバーとして利用するときは例外です。
ゲームサーバーを建てて仲間内でマルチプレイするというだけであれば、外部から接続してもらう必要はないため、マルチプレイしないときにサーバーを起動させておく必要はありません。
むしろ、ゲームタイトルによっては、ゲーム内時間経過がゲーム難易度を上げてしまって、途中参加が難しくなってしまうようなものも存在します。
このことから、仲間内で集まってゲームをするときだけサーバーを稼働させてそれ以外は費用が発生しないようにできれば、運用費を抑えることができるはず。
(さらに、サーバーを削除しておくことで、サーバーに不正接続されるリスクも軽減できるという利点もあります。)
日額支払いで利用時間分の費用だけ支払う
マルチプレイするとき以外の時間にサーバーを落としておけば費用が削減できることはご理解いただけたかと思います。
しかし、実際には、サーバーは24時間稼働が基本となっているため、多くのレンタルサーバーは月額支払いとなっています。
その中で、珍しく日額支払いできるのがKAGOYA CLOUD VPSです。
その支払い方法はインスタンス(サーバー)が存在していたことのある日数分の費用を払う形式となっています。
プラン名 | メモリ | CPU | ストレージ | 料金(最大月額) |
---|---|---|---|---|
2GBプラン | 2GB | 3コア | SSD50GB | 40円/日(1,100円/月) |
4GBプラン | 4GB | 4コア | SSD80GB | 59円/日(1,650円/月) |
8GBプラン | 8GB | 8コア | SSD100GB | 256円/日(7,150円/月) |
16GBプラン | 16GB | 10コア | SSD100GB | 511円/日(14,300円/月) |
身内でマルチを楽しむ程度であればメモリー4~8メモリあれば大丈夫なので、上記の料金表を参考に料金を計算すると、4GBプランを月10日間マルチプレイするとしても590円で済みます。(ただし、セーブデータやゲームサーバー設定のバックアップを取る必要があり、バックアップを取るには別途10GBごとに1日4.4円費用が掛かりますので、サーバー容量が多いゲームを利用すると月額1000円を超える可能性があります。)
これであれば、学生さんでも支払えるぐらいのレベルまで費用を落とせているのではないでしょうか?
もし、この金額なら運用できそうということであれば、ぜひ次の運用手順に進みましょう。
※1日の平均プレイ時間が短いという方は時額支払い(時間課金)の方が費用が抑えられる可能性があります。1日の平均プレイ時間が4~5時間以下と短めの方は、下記のConoHa for GAMEもご検討ください。
運用手順
次に本題の運用手順を説明します。
初回と2回目以降のマルチプレイ実施時で運用で少し違うので、次に沿って操作を実施しましょう。
- 初回マルチプレイ時
マルチプレイ開始手順(初回) → ゲームを楽しむ → マルチプレイ終了後の作業(毎回) - 2回目以降マルチプレイ時
マルチプレイ開始手順(2回目以降) → ゲームを楽しむ → マルチプレイ終了後の作業(毎回)
それぞれの具体的な作業内容については下記に記載しておりますので、こちらをご覧いただき運用を行ってください。
マルチプレイ開始手順(初回)
初回はサーバー契約からサーバー作成の作業が必要となります。
少し作業量が多いですが、早ければ1時間以内でマルチプレイできるようにすることも可能です。
下記記事を参考にKAGOYAサーバーを契約しサーバーを作成しましょう。
記事を読んでいる最中に出てくるテンプレートはやりたいゲームタイトルが存在すれば、選んでください。
下記にゲームサーバー設定してマルチプレイする方法を紹介しておりますので、好きなゲームタイトル・テンプレート有無で記事を選んで、ゲームサーバー設定を進めましょう。
マルチプレイ終了後の作業(毎回)
月額1000円以内で運用する場合は、使用していないときはサーバーを削除しておく必要があります。
次回プレイするときに続きからできるように、バックアップをとって、サーバーを削除する手順を紹介します。
ゲーム終了時はサーバーが起動したままですので、まずはサーバーを停止させましょう。
まずは管理画面のインスタンス一覧を開き停止させるインスタンスのインスタンス名を押下してください。
インスタンスの詳細画面が表示されるので、「停止」を押下してください。
すると、次のようなダイアログが表示されるので「OK」を押下して、停止を実行しましょう。
次回セーブデータやゲームサーバー設定を引き継げるようにバックアップを作成します。
まずは、インスタンス詳細画面の「スマップショット」を押下しましょう
すると、ダイアログが表示されるので、任意のスナップショット名(バックアップデータの名前)を入力してから「作成」を押下することで、バックアップの作成を開始しましょう。
スナップショットが開始されると下記のようにステータスが「スナップショットの作成中…」と表示されます。
ステータスが「停止」になるとスナップショットの作成が完了となるので、それまでお待ちください。(約15分程度)
最後に、念のため、メインメニュー「イメージ」>「スナップショット」を選択して、今回作成したバックアップ(スナップショット)がちゃんと生成されているか確認してください。
※もし生成されていなければ、もう1度スナップショットを作成してみてください
バックアップも取れたので、最後にサーバー運用料金がかからないようにするために、インスタンスを削除しましょう。
まずは、インスタンス詳細画面の「削除」を押下してください。
次に下記ダイアログが表示されるので「削除」を押下して削除を実施しましょう。
インスタンス一覧画面が表示されて、一覧から対象のインスタンスが削除されれば、インスタンス(サーバー)削除完了となります。
マルチプレイ開始手順(2回目以降)
2回目以降の開始手順は、1回目と違いバックアップを使ってインスタンス(サーバー)を作成していくので、少し作業が違います。しかし、大きな流れは変わらないので、下記を参考にマルチプレイの準備をしましょう。
KAGOYA CLOUD VPSにログインして、管理画面を開いてください。
「インスタンス作成」を押下してインスタンス(サーバー)作成画面を表示してください。
下記を参考に、バックアップを使ってサーバー設定を行い、「インスタンス作成」を押下してインスタンス作成しましょう。
パッケージ
サーバーのベースとなるパッケージ設定を行います。
過去に作成したバックアップを選択するため「スナップショット」を開いて、前回作成したバックアップを選択しましょう。
アプリケーションセットアップ
初回インスタンス作成時には、ここでテンプレートを選択していましたが、今回はバックアップを使用しており、すでにテンプレートが選択されている状態なので、「なし」を選択いただければ大丈夫です。
スペック
作成するインスタンスのスペックを選択してください。
バックアップのスペック以上しか選択できないのでご注意ください。
SSDについては記載されておりませんが、SSDによってデータの読み込み速度の向上やカクつき軽減などの効果が得られるので、50GB以上(できれば100GB以上)を選択するとよいかと思います。
バックアップを利用するときは、すでにサーバーが作成されているはずなので、再度ゲームサーバー設定は不要となります。下記の中から該当するマルチプレイ設定手順を探し、接続部分のみを実施してください。
気軽にマルチプレイを始めよう
以上が、ConoHa for GAMEを使って格安+準備簡単でレンタルサーバーを運用して楽しむ方法となります。
サーバーとはいえど、運用方法次第で、大きく運用コストを削減できることもお分かりいただけたかと思います。
ぜひ、仲間と一緒にオンラインマルチプレイしたい!と思ったゲームがありましたら、気軽にサーバーを建てて楽しんでみてください。